著者 ズンク・アーレンス 訳 二木夢子
メモ術の「ツェッテルカステン」について書かれた本です。ドイツの社会科学者ニクラス・ルーマンが考案し、質が高く大量のアウトプットを可能とし、多くのアイデアを生み出したツェッテルカステン。このツェッテルカステンがどういうものか、使用したらどんな効果があるのか、詳しく紹介している書籍です。
・大手サイトレビューまとめ
・著者ズンク・アーレンスについて
・ツェッテルカステンとは
・「メモをとれば財産になる」概要
・感想とまとめ
大手サイトレビューまとめ
2024年12月に発行されていますが、あまり認知度が高くないようでレビュー自体少ないです。評価平均は概ね☆3,5個/5個程度でしょう。レビューである程度共通していることは「構成がバラバラで読みづらい感がある」「メモ術については有用性を感じる」などです。
著者ズンク・アーレンスについて
教育、社会科学の研究者、作家。ドイツのデュースブルク・エッセン大学暫定教授。講演、コーチング、執筆などの活動をしている。
ツェッテルカステンとは
メモを使用して思考を広げ、考えを深め、質の高いアウトプットを生み出す装置です。また、いくつもの課題を同時並行で進めることを可能とします。ツェッテルカステンの作り方は、普通にとるメモ、文献用のメモ、保存用のメモの3種類を使用します。普通にとるメモの中から重要なものを保存用のメモに書き直します。保存用メモは番号をつけ整理しつつ、関連性のあるメモや文献用のメモをリンクさせます。このように保存用メモを増やしながら何度も見返すことでアイデアを昇華させることができます。
「メモをとれば財産になる」概要
メインの流れはツェッテルカステンについての紹介、作り方、利用の仕方を詳しく紹介することです。文章を書くことを前提としたメモ術として説明されていますが、その効果はアウトプット全般において質の向上と効率アップが期待できます。これは考案者二クラス・ルーマンの残した偉大な結果の理由がツェッテルカステンにあると公言していることから、証明されています。
ツェッテルカステンは積み重ねていくことを重要視しています。「何をツェッテルカステンに加えるか」という意識で読書をすることで物事の本質をつかむ力がつきます。新しいメモを関連付けるたびに保存用メモを見返すことで自然と考えを練る作業ができ、新しい発想を生み出します。こうしてツェッテルカステンを増やしていくことで、メモが自分の知的財産となるでしょう。
感想とまとめ
メモをとるとはどういうことか。メモの重要さはわかっていたつもりでしたが、単に記録するものとしか考えていませんでした。私のようにメモについて深く考えたことがない人にとっては素晴らしい学びとなると思います。実践して自分のものとしたときには確実にアウトプット力が上がるのは想像しやすいでしょう。
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