「本を読む本」は読み方の手引書

著 M・J・アドラー  C・V・ドーレン  訳 外山滋比古   槇未知子

講談社

「本を読む本」は読み方を詳しく説明した手引書的な本です。中身はどのような本なのか?をご紹介します。

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・大手サイトレビューまとめ

Amazon、楽天などのレビューは500件を超えています。☆評価では4/5で高評価を得ています。中でも多かった意見は「学生の時に読めばよかった」、「読書の理解を深めるのに有用だった」がありました。良くない点は「難しかった」、「理解できなかった」が多くありました。

よかった点の理由は「目的別の読書の仕方が詳しく書いてあり実用性がある」が多数ありました。この「目的別」とは、じっくり読んで理解を深めたい場合の読み方、読むか判断したい場合の読み方、など読む目的を指しています。

「難しい、理解できなかった」の理由で多かったのは「ひとつひとつの説明が長いために、まわりくどい」、「翻訳が古い言いまわし」「自身の読書レベルが低かった」などです。

読書レベルが高い人にとっては「当たり前にやっていること」のようです。特に研究や論文執筆の経験がある人の多くは既に知っていることみたいです。

・特徴

「本を読む本」がどんな種類の本かお伝えするために、特徴をあげていきます。

1、「学び」のための読書法

本には多くのジャンルがあり、それぞれの読み方についても説明されています。中でもメインは教養書の読み方です。つまり読書で知識を得たい人に向けて書かれています。

2、 即効性を求めていない

この本を読めばすぐに「読み方」が上手くなるというわけではありません。「読み方」は技術であり、やり方を教わり練習することで、習得することができると著者は記しているからです。

3、 読みづらさ

学術的に書かれているために「説明がまわりくどい」「難しい」と感じる人もいるでしょう。原書は80年くらい前に刊行されているので、例えや表現が身近ではないことも要因の一つと考えられます。

・まとめ

「簡単に」「手っ取り早く」のような類の本ではないことはおわかりいただけたと思います。

教養書をしっかり理解できる読書法を求めるなら読むべきでしょう。

「読み方」を網羅的に解説しているので、じっくり読み込む必要があります。最終目的が研究や論文執筆のための「読み方」になるので学生さんにはよいかもしれません。

 


本を読む本 (講談社学術文庫) [ モーティマー・J・アドラー ]

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